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GABA入りコーヒーにストレス低減効果|株式会社ファーマフーズ
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GABA入りコーヒーにストレス低減効果 -ヒト試験で明らかに-

updated : 2006.3.23
静岡県立大学 食品栄養科学部 栄養化学研究室
株式会社ファーマフーズ

 静岡県立大学 食品栄養科学部 栄養化学研究室(教授:横越英彦)と株式会社ファーマフーズ(本社:京都府京都市)は、株式会社コカ・コーラ東京研究開発センター(本社:東京都渋谷区)、江崎グリコ株式会社(本社:大阪府大阪市)との共同研究で、食品素材であるGABA(γ-アミノ酪酸)を配合したコーヒーに、ストレス低減効果があることを、ヒト試験により明らかにしました。

 「GABA」とは、γ-アミノ酪酸(Gamma Amino Butyric Acid)の略で、植物や動物の体内に広く分布する天然のアミノ酸の一種です。GABAが多く含まれる食品として日本でよく知られているのは発芽玄米です。

 このたびの共同試験は、近年、癒しに対する社会的要求が高まっていることから、精神ストレス負荷を与えた被験者に対するGABA配合コーヒーの効果を検証することを目的に、2005年に実施されました。同試験では、水を摂取した場合、GABA無添加コーヒーを摂取した場合、およびGABA配合(28mg/280ml)コーヒーを摂取した場合のクロスオーバーデザインとしました。そして、健康な男性被験者19名に上記3種類の試験飲料を摂取させ、内田クレペリンテスト(*1)により精神負荷を与え、試験飲料摂取前、摂取30分後、摂取60分後の3段階に分けて唾液採取を行い、精神ストレスの指標として唾液中クロモグラニンA(CgA *2)を定量しました。

 その結果、水を摂取した場合と比べ、GABA無添加コーヒーを摂取した場合においては、唾液中CgA量を低下させ、コーヒーそのものにもリラックス効果があることが示唆されました。
 さらに、GABAを配合する事によって、GABA無添加コーヒーを摂取した場合と比べ、30分後の唾液中CgA量が有意に低下し、GABA配合コーヒーにはより高いリラックス効果がある事が実証されました。
 研究結果の詳細については、2006年3月25日(土)、26日(日)に京都で開催される日本農芸化学会2006年度大会にて発表される予定です。

*1)内田クレペリンテスト:
ドイツの精神医学者であるクレペリンが発見した作業曲線をもとに、日本の内田勇三郎が1920年代から1930年代にかけて開発した性格検査・職業適性検査。ひと桁の足し算を5分の休憩をはさんで前半15分、後半15分の30分間行なわせた上で、1分ごとの作業量の継時的な変化のパターンから性格や適性を診断する。

*2)CgA:
自律神経の刺激によって副腎髄質やその他の内分泌組織の分泌顆粒細胞から放出される主要なタンパク質の一種。ストレスに対する生体反応を知る上での新しい生理指標として期待されている。

■各社、各機関について

静岡県立大学  生活健康科学研究科(所在地:静岡県静岡市)
総合的な健康の維持,増進および快適環境の創造をはかるための教育・研究を行い,食と環境に関する社会的な要請に適切に対応できる高度な専門技術者や研究者を育成することを目的に、平成3年に開設。研究科長 木苗 直秀。

株式会社ファーマフーズ(所在地:京都府京都市)
最先端のバイオ技術を駆使し、国内および海外の大手企業と提携し、機能性食品素材の提供・販売を行う。京都府ベンチャー企業の認定を受けて、1999年設立。代表取締役社長 金 武祚。

株式会社コカ・コーラ東京研究開発センター(所在地:東京都渋谷区)
米国 ザ コカ・コーラ カンパニーの全額出資により1993年1月に設立。1995年1月から、アジア地域の消費者ニーズに即した新製品およびパッケージの開発や、世界標準の技術サポートなどを行うR&Dセンター。代表取締役社長 橋本 正。

江崎グリコ株式会社(所在地:大阪府大阪市)
1921年、大阪で創業。「おいしさと健康」を企業理念に掲げ、徹底したおいしさへのこだわりを持ち、人々の心身の健康的な生活に寄与することを基本に菓子、冷菓、食品の製造および販売を行う。代表取締役社長 江崎勝久。

■日本農芸化学会について

農芸化学の進歩を図り、それを通じて科学、技術、文化の発展に寄与することを目的として、1924年に設立された学術団体。1957年には文部省の認可によって社団法人となり、バイオサイエンス・バイオテクノロジーを中心とする多彩な領域の研究者、技術者、学生、団体等によって構成される。会員数13,518名。一層の展開を図るべく、国際活動の推進、国際学術集会開催の積極的支援を実現し、実用性と応用性を基盤とする農芸化学の重要性を広く紹介している。(農芸化学会ホームページより)

<本件に関する報道関係者からのお問い合わせ>

株式会社ファーマフーズ
担当:研究開発部 部長 堀江健二
TEL:075-693-8607


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