トップメッセージ
健康維持の総合サポートとして「日本発世界へ」
「食」という字は人を良くすると書きます。すなわち日常摂取している食品は美味しさと栄養の他に、体に良い機能を持っているのでないかと考えられます。この点に着目して食のバイオテクノロジーを研究開発しようとしました。遺伝子組換え、プロテインエンジニアリングといったものとは異なった、「やさしいバイオ」を行っています。
私たちの開発コンセプトは、生命活動と健康維持に重要な3つの要素である「免疫」「老化」「神経」です。卵、牛乳、緑茶、米、乳酸菌など、身近な素材からこの3つの要素に機能する成分の探索を行うことにしました。われわれが開発する素材は、医薬品(Pharmaceuticals)のように科学的な根拠のある食(Foods)、すなわちPharma Foodsとなるのです。
この視点に立って、研究の主題になった一例として「卵」があげられます。卵は21日間あたためるとひよこに変わります。つまり、卵には生命に必要な全ての成分が凝縮されているバイオカプセルなのです。そこに着目して株式会社ゲン・コーポレーションと研究開発を行ったのが弊社の「オボプロン(鶏卵抗体:IgY)」です。ニワトリは生まれてくるひなを細菌等の感染から守るために抗体というタンパク質を卵黄中に蓄積させます。この鳥類独特のシステムを利用すれば、ヒトの感染を予防する抗体が卵から得られるのではないか。この発想から生まれたのがオボプロンです。
将来は食を発信基地として医療、環境といった健康維持の総合サポートとして「日本発世界へ」のビジネスを構築していきます。
株式会社ファーマフーズ 代表取締役社長 金 武祚